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  第44回日本交通科学協議会総会・学術講演会


 
 ご挨拶




第44回日本交通科学協議会総会・学術講演会を開催するにあたって

札幌医科大学医学部 救急・集中治療医学講座 教授 浅井 康文

 2008年の5月30日(金)より31日(土)まで2日間に渡って、札幌市中央区のライフォート札幌で伝統ある第44回日本交通科学協議会総会・学術講演会を開かせていただくことに、大久保会長、理事の先生、会員の皆様に感謝いたします。前日の5月29日(木)には、例年のように午後2時より約2時間の予定で、北海道警察本部の交通管制センター・屋上のヘリポートおよび札幌市消防局の交通管制システムの見学(定員30名)を予定しております。
 札幌市での開催は1988年に金子正光名誉教授が開催されてから、ちょうど20年ぶりです。札幌市の5月末は1年のうちでもベストシーズンで、ライラック、ツツジ、藤などの花が咲き乱れる季節です。どうぞ会場に隣接する中島公園でのさわやかな季節を満喫して下さい。
 テーマは「空と陸との連携を目指して」です。北海道は過去に14年間連続で全国交通事故死1位という時代があり、今でも交通事故への道民の関心は高いものがあります。教室の高度救命救急センターは、症例数の40%以上が外傷であり、外科系の患者を多数扱っております。人口563万人の北海道は、人口189万人の札幌市のような人口が集中する都市部と郡部で、医療資源が極端に偏在しており、無医地区が138ヶ所、無医地区に準ずる地区が40ヶ所と全国で最も多い所です。救命救急センターは第三次保健医療福祉圏単位に設定されているため、現在8ヶ所ある救命救急センター(札幌3ヶ所,旭川,北見,釧路,帯広,函館各1ヶ所)と2カ所の新型救命救急センター(札幌と室蘭)と数は少ないが、消防本部数は72本部あり全国最多です。
 2005年4月1日より北海道においては手稲渓仁会病院にドクターヘリが導入され、救急患者搬送数が飛躍的に増えています。北海道ではドクターヘリ以外は、札幌市の丘珠空港にある「北海道防災航空室」でヘリコプター搬送をマネジメントしており、消防・防災ヘリである北海道のヘリ(はまなす2号)、札幌市の消防ヘリ(さっぽろ)や北海道警察ヘリが含まれ、今後ドクターヘリや自衛隊・海上保安庁の航空機を加えた連携がキーワードである。医師不足に悩む東北海道地区においても、「釧路ドクターヘリ運航調整研究会」が2007年3月に開催され、北海道での二ヶ所目のドクターヘリ事業の機運が盛り上がっている。特別講演はヘリコプター搬送の啓蒙に力を注いでおられる、HEM-Net理事長で元警察庁長官の國松孝次先生に講演をお願いいたしました。
 交通安全、交通事故の要因、交通労働環境、交通安全の啓蒙、事故症例の分析など、いつもと変わらぬ、皆様の多数の演題の提出とご参加を教室員一同お待ちしております。