視覚が死角
見落とし・発見遅れが事故を呼ぶ


■見落とし・発見遅れの危険
「見て」「判断して」「操作する」。車の運転は、その繰り返しですが、もしも最初のステップである「見る」 ことを誤るとどうなるでしょうか。「判断」を誤り、つづく「操作」も誤って、結果、事故の危険が極めて大きくなります。
実際、人身事故の実に7割が見落としや発見の遅れなど「見ることの誤り=認知ミス」が関わっていると言われています。
まさに「正しく見る」ことが安全運転の基本です。そして、いかに見落としや発見遅れを防ぐかが事故防止の鍵となります。

■どのように防ぐ
ドライバーは、なぜ見落としや発見遅れをしてしまうのでしょうか。
本作は、知っているようで知らない視覚のメカニズムを探りながら解説します。
さらに、見落としや発見の遅れが、どのように事故と結びついてしまうのか、事故事例を通して訴え、具体的な事故防止への工夫を描いていきます。

■本作を見ていただくドライバーの方々に
目からウロコの発見!と、なるほど!と納得してもらえるよう、分かりやすい日常の例えやCG、興味深い実験などを紹介。親しみやすく、飽きのこない構成となっています。
本作が安全運転のためのヒントを提供し、自らの運転を今一度、振り返っていただくための新たな気づきの一助となることを願って制作いたしました。





*構成内容


■視線をしっかり向ける
ハッキリ見えるのは、視線を向けたところだけ。
しっかり確認するには、視線を向けることが大切。
見落としの事故事例と実験で検証。


■視線を釘付けにしない
視線を釘付けにすると、周囲の状況が見えにくくなる。
手品とヒヤリハットを通して描く。


■わき見運転の危険
わき見の事故を取り上げ、前を向いていないわき見運転は、
目を閉じて運転していようなものと訴える。
実際に目を閉じて運転してもらい、
わき見のほんとうの怖さを実感してもらう。


■ながら携帯の落とし穴
心ここにあらざれば見れども見えず。
脳が見ることに専念していないと、前を向いていても、見えていない。
身近な生活のエピソードと検証実験を通して、
安易な携帯ながら運転に警鐘を鳴らす。


■覚低走行の恐怖
正面衝突事故の要因ともなる覚低走行。
運転中に視線の動きがなくなり、脳の働きが低下すると、
ドライバーは見れども見えず反応せずの覚低走行に陥る。
シミュレーターで再現しながら、その防止法を紹介する


指導・協力 (社)日本交通科学協議会
           会長 大久保堯夫

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あなたの運転 なくて七癖
〜事故にひそむ危険要因を探る〜

■車の運転にも、その人なりの癖がある
「なくて七癖」というように、癖は誰にでもあり、無意識のうちに、つい出てしまうものです。
車の運転にも、その人なりの操作の仕方やシートの座り方、運転中の心の癖判断の癖にいたるまで、様々な癖があるといわれています。
その中には、安全運転にとって良い癖もありますが、判断の誤りを招いたり、事故の引き金になるような《危険な癖》があり、それらが知らず知らずのうちに身についてしまっていることがあります。

■《危険な癖》は、なぜ身についてしまうのか
多くのドライバーは、運転免許を取った当初、教習所で習った安全運転の基本に沿って運転をしています。しかし、運転に慣れてくると、いつの間にか基本を忘れてしまい、自己流の運転をすることが多くなり、やがて、それが習慣となり癖となってしまうようです。

■《安全運転の基本》を思い出していただくために
本作は、具体的な事故事例や分かりやすい日常生活の例え、さらには検証実験を通して、どのような癖が、どんな事故に結びついてしまうのかを解説していきます。
身についてしまった《危険な癖》は、ないかどうか。
日頃の運転をあらためて振り返っていただき、《安全運転の基本》を今一度、思い出してもらおうというものです。


*構成内容

運転操作の癖
運転の癖などないと思っていても、案外とあるもの。危険な運転操作の癖がないか、具体的な例を上げて検証する。

■運転姿勢の癖
運転姿勢によって、いざというときの停止距離がどれほど違ってくるか、などを実験。「正しい運転姿勢は安全運転の基本」を訴える。

■心の癖や判断の癖もある
運転中の身近なエピソードを通して、運転態度や判断の仕方にも癖があることを描く。

■急ぎ焦る癖
急ぐ必要がないのに急いでしまう。
そんな癖が招いた事故を紹介。また、焦りの心がいかに注意力を奪うかを実験する。


■思いこんでしまう癖
右直事故を通して、自分本位の思いこみは判断の誤りを招くことを検証。

■考え事をする癖
運転中の考え事は、「見れども見えず」の状態となることをボンヤリ運転事故と比較実験によって解明する。

■ルールを無視する癖
自分さえよければよいという心は、必ず事故を引き起こす。飲酒運転事故通して描く。

■最も大切な癖とは
運転の仕方を誤れば、車は人を傷つける凶器となってしまう。このことを常に肝に銘じて運転することが最も大切な癖と訴える。


指導・協力 (社)日本交通科学協議会
           会長 大久保堯夫

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思いやり運転のすすめ
−事故ゼロ・この素晴らしき世界を−


■求められる運転の意識改革
  「思いやる心ひとつで事故はゼロ」・・・
運転技術を磨く、交通法規を守る、車やバイクの構造や特性を知る、状況の認知判断能力を高めるなどと併せて、「思いやる心」を持って運転することで、多くの交通事故が防げます。自分優先ではなく一歩引いて相手を思いやり、相手が安全に行動しやすいようにしてあげる「思いやり運転」によって、双方の心が冷静かつ穏やかになり、双方ともごく自然に的確な判断をもって安全な運転動作が出来、事故防止につながるからです。
スピードや効率が重視される現代社会では、ともすれば自分優先になりがちですが、「思いやる心」とは一歩引いて相手の立場を尊重する、自分がされて嬉しいことを人にもしてあげる、人からされて嫌なことは人にもしないことでもあり、交通社会で「思いやる心」をひろめるためには運転の意識改革が求められます。
「思いやり運転」をすすめて、交通社会を悲惨な事故がない、安全で素晴らしい世界にしたい、との思いを込めてこの作品を作りました。

*構成内容

「思いやり運転」とは」?
「思いやり運転」とは、事故を防止するために相手が安全に行動しやすいようにしてあげる運転です。このことを正しく理解してもらうために、「思いやり運転が状況によって色々変わることを、分かりやすく説明します。また、待ってあげる、譲ってあげる、止まってあげる、よけてあげるなど、代表的な「思いやり運転」の例と、事故に結びつく「思いやりのない運転」の例も紹介します。

■「思いやり運転」で交通事故を減らす
信号のない交差点での二台の衝突事故、雨の日に起きた車と自転車の事故、生活道路での車と高齢歩行者の事故、運転中に体調が悪くなり起こった事故。実際に起きたこれらの事故現場映像を見て、もし当事者が相手の安全を考えて「思いやり運転」をしていたらどれも事故にはならなかっただろうと言えることを示します。

■「思いやり運転」をしているドライバー
「思いやり運転」を実行している人たちの車に同乗し、その運転ぶりを視察します。共通するのは事故を防止するために相手が安全に行動しやすいようにしてあげる運転をしていることです。「相手に譲る運手をすると、ストレスが少なくて疲れない」、「アイコンタクトや車のウィンカー、ブレーキランプを使って、車同士のコミュニケーションをすることが事故予防につながる」などの証言も得られ、「思いやり運転」が事故防止と深い関係にあることが明らかにされています。

■「思いやり運転」のメリット
「思いやり運転」のメリットの主なものは‥‥
(1) 心が落ち着き余裕がもてるので、的確で安全な判断と行動となり、事故が防げます。
(2) 相手も自分もこの交通社会に共に生きていると言う気持ちで、相手の喜びが自分の喜びになり、運転のストレスも減って健康的です。
(3) 急発進、急ハンドル、急ブレーキのない静かな運転になり、燃費と車の寿命が延びて経済的です。


「思いやり運転」で安全かつ心温かな素晴らしき交通社会を!
車、バイク、自転車、歩行者、この交通社会は、皆が助け合い、支え合っている安全で素晴らしい世界です‥‥
そう感じることができる交通環境が「思いやり運転」で築かれることを願って止みません。


指導・協力 (社)日本交通科学協議会
           会長 大久保堯夫

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自転車も車両です
〜交通安全への意識改革〜



■制作意図
◎私たちは、ある時は自転車に乗り、ある時は車を運転し、ある時は歩行者として道路を利用します。
  
「自転車も車両」と意識し交通ルールを守ることによって、自転車に乗る人は勿論、ドライバーや歩行者の交通安全につなげることを推進します。
◎この作品は、自転車に乗る人をはじめドライバーや歩行者に、「自転車も車両」という意識と責任感を持たせ、安全ルールの基本である自転車安全利用5則を理解させ、法規とマナーを守ることの大切さを描いています。
◎これに加えて、交通事故防止に役立つ3つの重要なポイント
  @
「かもしれない」運転  A車の特性の理解  B「思いやり」運転
 を具体的に紹介してねさらなる事故防止を目指します。

*内容

交通ルールとマナー無視の自転車が目立つ。

■自転車事故が急増!自転車が歩行者を死傷させる事故も多発している。

■自転車が関係する交通事故現場の映像

■自転車も車両という意識を持ち、違反と罰則を理解しよう。

■自転車安全利用5則は、安全ルールの基本
これを理解することは、自転車の乗る人だけだはなく、ドライバー、歩行者にとっても交通安全に役立ちます。

■自転車に乗る人、ドライバーにも役立つ交通事故防止3つのポイント
@「かもしれない」運転、自分勝手な「大丈夫だろう」運転は事故につながる。「危険があるかもしれない」と危険を予測し、それに対処する「かもしれない」運転で事故を防ぐ。
A車の特性(視覚、内輪差)を知り事故を防ぐ。
B「思いやり」運転。相手が安全に行動しやすいようにしてあげる「思いやり」運転で相手と自分の安全を守り事故を防ぐ。

■「自転車も車両」の意識が高い自転車普及国オランダとドイツの自転車事情

■交通評論家、矢橋昇さんが語る自転車の交通安全
交通ルールを守り、「自転車も車両」の意識と責任を自覚し、思いやりの心で、環境にやさしい乗り物、自転車を上手に乗りましょう。

■脳損傷の専門医、富田博樹先生が語る頭部保護の大切さ
人間の脳は豆腐のように壊れやすいので、自転車に乗る時はヘルメットを着用して脳を守りましょう。


■自転車の交通事故に遭い、高次脳機能障害になった方のリハビリの姿

■多くの人がある時は自転車に乗り、ある時は車を運転し、ある時は歩行者として道路を利用するのでそれぞれの立場わかる筈です。常に相手が安全に行動できるようにと思いやりながら道路を使用するならば、この交通社会は、より安全で、気持ちのよいものになり、交通事故防止につながることでしょう。



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誰もがいずれは高齢者
−高齢者の交通事故をなくすために−

(文部科学省選定)

■交通事故で亡くなった方の半数は65歳以上の高齢者です!
超高齢化が進んでいる今、高齢者の交通事故をなくすことを目指して、高齢者も非高齢者も安全運転の基本を守ることの大切さを示すビデオを制作しました。「高齢者になると運転にどんな変化が現れるのか?」「高齢者と非高齢者がそれぞれ注意することは?」などを事故映像・CG・実験・専門家の説明・インタビューを使って分かりやすく解説し、非高齢者もいずれは高齢者になることを認識し「高齢者を守る運転」をすることの大切さを訴えます。

*主な内容

■高齢化による心身機能と運転能力の変化

高齢になると運転にどんな変化が起こるのか。
高齢者講習の運転適性検査や急ブレーキ体験などを示して解説します。また加齢による心身機能と運転能力の変化について、視覚・聴覚の低下、認知・判断・捜査の遅れが目立つことを指摘します。
高齢者に多い追突・出会い頭・右直事故を取り上げ、事故現場映像とCGにより、事故防止のポイントを示します。
高齢者にあり勝ちの、一時停止ミス、安全確認ミス、急な進路変化などについても注意を呼びかけます。


■高齢運転者が安全運転のために気をつけること
安全運転の基本に立ち戻ること、安全運転5則を守ることの大切さ、高齢者であることを認識しあり勝ちのミスに気をつけること、周囲に注意してもらうことの大切さなどを訴えます。

■「高齢者を守る運転」のすすめ:高齢社会への提言
高齢者だけが交通ルールを守っても、それだけでは事故はなくなりません。高齢者が安心して安全運転できるように、非高齢者が思いやりの心をもって「高齢者のミスを救える運転
、「高齢者を守る運転」をすることをすすめます。
高齢者の車を急かしたり追い立てたりしない、道を譲ってあげるなど「高齢者を守る運転」の例を紹介します。
「高齢者を守る運転」には、あおり、割り込み、幅寄せなど、高齢者を危険をさらす行為はありません。




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こころが大切 安全運転
−事故ゼロへの願い−



■安全運転には、交通ルールの遵守、運転技術、車両知識に加えて運転時の「こころ」のあり方が極めて大切です。この作品は、現実に起きた交通事故の生々しい映像を織り込みながら、走行中は「こころ」を安全運転に集中し、気を緩めず、怒り、焦り、考え事、運転技術の過信などをコントロールすることの大切さを訴えます。さらに9歳の息子を交通事故で奪われた母親の、命への切なる思いと事故ゼロへの願いを描きます。
 *主な内容

■「安全運転には集中が大切」
正しい「心の持ち方」とは、まず「こころ」を「安全運転に集中:することです。他のことに気を取られて、こころを集中させないと危険な運転になってしまいます。自動車学校の協力を得て、運転中のドライバーに簡単な計算を質問する走行テストを行ってみると、一時停止をしなかったり徐行をしなかったりするなどのミスが発生しました。

■運転を見ると人柄がわかる
人が乗らない時の車はいわば鉄の塊。人が乗るとその瞬間から意思と感情を持ちます。車はドライバーの「こころ」次第で便利な道具にもなるし、人を殺傷する凶器にもなります。車に乗ると攻撃的になる人は、貝殻に入ると気が強くなるヤドカリのようです。
車という自分だけの部屋に慣れて、免許を取った時の緊張感や集中力を忘れてしまわないようにしたいものです。


■交通事故ゼロへの願い
9歳の息子さんを交通事故で亡くされた布川美佐子さん。事故から10年以上経った今も悲しみは消えません。この苦しみ、悲しみを他の人にしてほしくないとの切実な思いから“交通事故ゼロ”の運動を同じ仲間と共にボランティアしています。全国交通事故遺族の会事務所の「忘れじの壁」には事故で命を奪われた多くの方々の写真が…

■他者配慮の気持ちで安全運転を!」
長年交通問題を研究している矢橋昇先生は半世紀も無事故無違反。安全運転でまず大事なことは、運転技術や知識よりも運転に対する考え方、態度であると言い続けてきました。「道路はみんなのもの」他の人と快適に、安全に分かち合う気持ち(他者配慮)を忘れないことが事故防止には欠かせないと語ります。

■交通事故を防ぐ「こころ」の持ち方
「気の緩み」、「怒り、焦り、考え事」、「運転技術の過信」は安全運転の大敵です。斉藤プロダクションが独自の手法で撮影した生々しい事故現場の映像を見ながら「気の緩み」「焦り」「運転技術の過信」などが事故に結びついた例を検証します。
●事故例 (1) 「気の緩み」
車間距離を十分とらなかったため、交差点間近で前車の急原則に対応できなかったトラック同士の追突事故。トラックは前面大破で運転者は病院へ。
●事故例 (2) 「焦り」
反対側の書店駐車場に入ろうとして反対車線を横断、後続者も気になり、焦ってハンドルを切ったところ、対向車と正面衝突。ドライバーは大けが、車は大破。
●事故例 (3) 「運転技術の過信」
「これくらいの速度なら大丈夫」と不案内の夜道をスピードで走行して信号機に激突。ドライバー救出には工作車が出動した大事故。


■この交通社会をもっと安全で、もっと気持ちよいものに
人間のこころのありそうが常に問われるのが運転です。危険は「ないだろう」という安易な運転ではなく「あるかもしれない」というこころで運転することが大切です。運転中に誰かからされて危険だったり、不愉快だったことは他の人にはしないで、嬉しかったことは他の誰かにもしてあげましょう。交通社会で出会うすべての人を「かけがえのない大切な存在」ととらえて運転するならば私たちのこの交通社会はもっと安全でもっと気持ちのよいものになるでしょう。







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